2025.9.8

インプラント

高齢者でも受けられる?インプラント治療の年齢制限と注意点を徹底解説

インプラント治療にご興味をお持ちの皆様の中には、ご自身の年齢が治療に適しているのか、あるいは治療を受けることはできないのかとご不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。特に、ご高齢であることを理由にインプラントを諦めてしまったり、反対に若くして歯を失い、どのような治療法を選べば良いのかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、若年層の方と高齢者の方、それぞれのケースにおけるインプラント治療の条件、得られるメリット、そして注意すべき点について詳しく解説していきます。

インプラント治療の年齢制限について

インプラント治療には明確な年齢上限は設けられていません。それよりも大切なのは、お一人おひとりの顎の骨の状態や全身の健康状態です。若年層の方には、顎の成長が完了しているかが治療の重要な条件となりますし、高齢者の方には、基礎疾患の管理状況や手術に耐えられる体力が鍵となります。

若年層におけるインプラント治療の条件

若い方がインプラント治療を検討される場合、交通事故やスポーツによる外傷、あるいは重度の虫歯や歯周病などによって歯を失ったケースが考えられます。インプラントは、このような状況で失われた歯の機能と見た目を回復させる有効な選択肢となります。しかし、若い方であれば誰でもすぐにインプラント治療を受けられるわけではありません。特に重要なのは、体の成長、とりわけ顎の骨の成長が完了しているかどうかを確認することです。この成長段階の確認が、治療の成功と長期的な安定性に大きく関わってきます。

◆顎の骨の成長完了の確認

若年層の方がインプラント治療を受けるにあたり、最も重要になるのが「顎の骨の成長が完了しているか」という点です。インプラントは顎の骨に直接埋め込む人工の歯の根です。もし顎の骨がまだ成長段階にあるにもかかわらずインプラントを埋め込んでしまうと、周囲の骨は成長を続けるのに対し、インプラントだけは成長しません。これにより、インプラントが相対的に沈み込んだり、歯並びが乱れたりするなどの不具合が生じるリスクがあります。

顎の骨の成長が完了する時期には個人差がありますが、一般的には女性で16歳前後、男性で18歳前後が目安とされています。これは、これらの年齢でほぼ顎の骨の成長が止まると考えられているためです。治療を検討する際には、歯科用CTスキャンなどを用いて顎の骨の成長状態を詳細に確認し、成長が完全に止まっていることを慎重に判断する必要があります。この確認を怠ると、将来的にかみ合わせの異常や審美性の問題を引き起こす可能性があるため、非常に重要なステップと言えるでしょう。

◆若年層がインプラントを選ぶ際の注意点

顎の骨の成長完了が確認できた場合でも、若年層の方がインプラント治療を選択する際には、いくつか考慮すべき注意点があります。まず、インプラントは非常に長期間の使用が期待できる治療法ですが、数十年単位でご自身の体の一部として機能し続けることになります。そのため、将来的に再治療が必要になる可能性や、日々の適切なケアが欠かせないことを理解しておく必要があります。

また、インプラント治療は保険適用外であり、治療費だけでなく、その後の定期的なメンテナンス費用も考慮に入れ、長期的な視点での費用計画を立てることが重要です。歯科医院によってはデンタルローンや分割払いなども利用できる場合があるため、事前に相談してみましょう。

高齢者におけるインプラント治療の条件

インプラント治療に、明確な年齢の上限は設定されていません。医学的な観点から見ても、「何歳以上はインプラント治療ができない」という基準は存在しないのです。

治療の適応を判断する上で年齢という数字よりもはるかに重要なのは、患者様お一人おひとりの全身の健康状態と口腔内の状態です。例えば、手術に耐えられる体力があるか、顎の骨の質と量が十分か、重度の歯周病がないかといった点が総合的に評価されます。これらの条件を満たしていれば、たとえ80代であってもインプラント治療を受けることは十分に可能です。

◆70歳以上での治療のリスクと可能性

70歳以上の方がインプラント治療を受けることで得られる可能性は非常に大きいものです。しっかりと噛めるようになることで、食事が楽しくなり、栄養状態が改善されるだけでなく、発音もしやすくなるため、会話がスムーズに進みます。これにより、外出や人との交流にも積極的になれるなど、生活の質(QOL)が大きく向上する可能性があります。

一方で、高齢者特有のリスクも考慮する必要があります。外科手術であるため、手術中の体への負担、そして術後の回復期間には個人差があります。また、加齢とともに免疫力が低下しやすくなるため、感染症のリスクがわずかに高まる可能性もゼロではありません。

多くの高齢者の方が何らかの基礎疾患(持病)をお持ちです。糖尿病や高血圧などの持病がある場合、その管理状態によっては手術に影響が出る可能性もあります。そのため、インプラント治療を受ける前には、現在治療中の病気やかかりつけの医師からの情報提供が不可欠となります。歯科医師と医科の医師が連携を取り、患者様にとって最適な治療計画を立てることが、これらのリスクを管理し、安全に治療を進めるための重要なポイントとなります。

◆健康状態が治療適応に与える影響

インプラント治療の成功の鍵は、埋め込んだインプラントが顎の骨としっかりと結合することにあります。この現象を「オッセオインテグレーション」と呼びますが、これがうまく進むためには、良好な骨の質と量、そして体が持つ本来の治癒能力が不可欠です。

そのため、年齢に関わらず、患者様の健康状態はインプラント治療の適応を判断する上で非常に重視されます。例えば、骨の病気や代謝疾患をお持ちの場合、骨の治癒能力に影響が出ることがあります。また、糖尿病などで血糖値のコントロールが不良だと、感染症のリスクが高まったり、傷の治りが遅れたりする可能性もあります。

歯科医師は、治療前に詳細な検査を行い、患者様のお口の中の状態(歯周病の有無、口腔内の清潔さなど)だけでなく、全身の健康状態、服用しているお薬の種類なども詳しく確認します。これらの情報を総合的に評価し、インプラント治療が安全かつ効果的に行えるかどうかを判断するのです。全身的な要因によっては、治療計画を調整したり、主治医と連携して持病の管理を優先したりする必要がある場合もあります。

高齢者がインプラント治療を受ける際の注意点

高齢者の方がインプラント治療を検討される際には、特に注意しておきたい点がいくつかあります。治療の成功と、その後の快適な生活を長く維持するためには、患者様の全身的な健康状態、手術に対する体力と回復力、そして治療後に起こりうるインプラント周囲炎のリスクといった主要なポイントをしっかりと理解しておくことが大切です。これらの要素は、若い世代の患者様とは異なる視点から考慮する必要があり、安全で効果的な治療計画を立てる上で非常に重要になります。ここでは、それぞれの注意点について詳しくご説明します。

基礎疾患の有無と管理状態

インプラント治療を検討されている方で、すでに何らかの持病をお持ちの場合、その基礎疾患が治療にどのように影響するのか不安に感じることがあるかもしれません。持病があるからといって、インプラント治療が必ずしも受けられないわけではありません。大切なのは、その持病がどの程度良好にコントロールされているかという点です。

例えば、これから詳しく見ていく糖尿病や骨粗しょう症といった代表的な疾患も、適切に管理されていればインプラント治療が可能になるケースが多くあります。歯科医師は、治療前に患者さんの全身状態を詳しく確認し、必要に応じてかかりつけの医師と連携しながら、安全に治療を進めるための計画を立てていきます。

◆糖尿病や骨粗しょう症の影響

高齢者がインプラント治療を受ける際に、特に注意が必要な持病として「糖尿病」と「骨粗しょう症」が挙げられます。

糖尿病をお持ちの場合、血糖コントロールが不良な状態だと、手術後の感染リスクが高まったり、傷の治りが遅れたりする可能性があります。インプラントが顎の骨と結合する過程にも影響が出ることが考えられるため、治療を開始する前に、かかりつけ医と相談し、血糖値を安定させることが非常に重要です。血糖値が良好に管理されていれば、インプラント治療を受けられる可能性は十分にあります。

また、骨粗しょう症の患者さんは、骨の密度が低下しているため、インプラントを埋め込む顎の骨がもろくなっている場合があります。さらに、骨粗しょう症の治療で用いられる特定の薬剤、特にビスフォスフォネート製剤を服用されている方は、ごくまれに顎骨壊死という重篤な副作用のリスクが報告されています。そのため、必ず服用中の薬剤について歯科医師に伝え、必要であればかかりつけ医からの情報提供を受け、連携しながら慎重に治療計画を立てる必要があります。骨の状態や服用薬を考慮した上で、適切な治療法が提案されます。

◆全身疾患が手術に与えるリスク

糖尿病や骨粗しょう症以外にも、心疾患、高血圧、脳血管疾患など、さまざまな全身疾患がインプラント手術に影響を与える可能性があります。インプラント治療は外科手術を伴うため、これらの持病があると、手術中に偶発症が起きるリスクを高める場合があります。

例えば、高血圧の管理が不十分な場合、手術中の出血量が増えたり、血圧が急激に上昇したりする可能性があります。心疾患をお持ちの方であれば、手術による身体的ストレスが心臓に負担をかけることも考えられます。

そのため、インプラント治療を受ける前には、必ず現在抱えているすべての持病や服用中の薬について、正確に歯科医師に伝えることが重要です。歯科医師は、これらの情報をもとに患者さんの全身状態を詳しく評価し、安全に手術を行うための準備を進めます。必要に応じて、かかりつけの医師に連絡を取り、連携して治療を進めることで、リスクを最小限に抑え、より安全なインプラント治療を目指します。

◆健康状態が治療計画に与える役割

患者さんの健康状態は、インプラント治療の成功に直結するため、具体的な治療計画を立てる上で非常に重要な役割を果たします。歯科医師は、精密な検査結果と患者さんの全身状態、そして服用している薬の情報を総合的に判断し、個々の患者さんに最適な治療計画を立案します。

例えば、全身の健康状態に不安がある方や、高齢で体力の低下が見られる方の場合、手術時間を可能な限り短縮したり、より身体への負担が少ない「低侵襲(ていしんしゅう)」な術式を選択したりすることがあります。また、骨の状態によっては、骨造成(骨を増やす手術)を行う前に、先にインプラントを埋入する場所の骨密度を改善するための期間を設けるなど、慎重な対応が求められることもあります。

さらに、感染リスクが高いと判断される場合には、抗生物質を事前に投与する方法や、術後のケアをより徹底する計画を立てるなど、リスクを最小限に抑えるための工夫が凝らされます。このように、患者さん一人ひとりの健康状態に合わせて治療計画がカスタマイズされることで、より安全で確実なインプラント治療の実現を目指していきます。

手術に対する体力と回復力

インプラント治療は外科手術を伴うため、特に高齢の方にとっては「手術に耐える体力」と「術後の回復力」が重要な要素となります。年齢を重ねるにつれて、体力や体の回復力は自然と低下しがちです。しかし、だからといってインプラント治療を諦める必要はありません。大切なのは、これらの年齢による変化を考慮した上で、いかに安全かつ確実に治療を進めるかという点です。次のセクションでは、高齢者の身体的負担を軽減し、回復力を最大限に活かすための具体的な方法について詳しく解説していきます。

◆外科手術の負担を軽減する方法

インプラント治療は外科手術ですが、近年では高齢の方の身体的負担を軽減するためのさまざまな技術や方法が導入されています。例えば、歯科医師が用いる「低侵襲な手術手技」はその一つです。これは、メスで大きく歯茎を切開せず、小さな穴を開けるだけでインプラントを埋入する「フラップレス手術」や、骨の量が少ない場合に骨造成を避け、短めのインプラントを使用する「ショートインプラント」などがあります。これらの方法により、手術の時間を短縮し、出血や腫れを抑えることが可能になります。

また、麻酔方法の工夫も重要です。一般的な局所麻酔に加え、「静脈内鎮静法」を併用することで、患者様はリラックスした状態で手術を受けることができます。ウトウトと眠っているような感覚になるため、手術中の痛みや不安を感じにくく、身体へのストレスも大幅に軽減されます。これらの技術や麻酔方法の進化により、体力に不安のある高齢の方でも安心してインプラント手術を受けられるケースが増えています。

◆高齢者の回復力を考慮した治療計画

インプラント治療において、骨とインプラントがしっかりと結合するまでの期間(オッセオインテグレーション期間)は非常に重要です。若年層に比べて高齢の方の場合、骨の再生能力や治癒速度が緩やかであるため、この結合期間が長くなる可能性があります。そのため、治療計画を立てる際には、焦らずに十分な治癒期間を確保することが極めて重要になります。

具体的な治療計画では、手術から最終的な被せ物を装着するまでのスケジュールを、個々の患者様の回復ペースに合わせて慎重に調整します。例えば、インプラントを埋入した後、数ヶ月間は仮歯で過ごして骨の結合を待つ期間を長めに設定したり、一度に多数のインプラントを埋入するのではなく、数回に分けて手術を行う分割治療を選択したりすることもあります。このように、患者様一人ひとりの状態や回復力を細かく評価し、それに合わせたオーダーメイドの治療計画を立てることで、より確実で安全な治療結果を目指すことが可能になります。

インプラント周囲炎のリスクと予防

インプラント治療を検討されている方が特に懸念されることの一つに、治療後の長期的な維持管理があるのではないでしょうか。インプラントを長持ちさせる上で、最も注意が必要なのが「インプラント周囲炎」という病気です。この病気は、せっかく入れたインプラントを失う原因にもなり得るため、その原因や症状、そして何よりも予防法を正しく理解し、適切に管理していくことが非常に重要になります。

特に高齢者の場合、体の状態や口腔内の環境の変化により、このインプラント周囲炎のリスクが高まる傾向があるため、より一層の注意が必要です。ここでは、インプラント周囲炎とはどのような病気なのか、なぜ高齢者にリスクが高いのか、そしてどのようにすれば予防できるのかについて詳しくご説明します。

◆インプラント周囲炎の原因と症状

インプラント周囲炎は、天然の歯に起こる歯周病と非常によく似た病気です。インプラントの周囲にプラーク(歯垢)が蓄積することで、歯茎に炎症が起き、進行するとインプラントを支えている顎の骨が溶けてしまう病気を指します。

初期のインプラント周囲炎は、インプラントの周りの歯茎が赤く腫れたり、触ると出血したりするといった症状が見られます。しかし、痛みを感じにくいことが多いため、ご自身では気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。症状が進むと、歯茎から膿が出たり、インプラントがグラグラしたりするようになり、最終的にはインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。

◆高齢者が特に注意すべきポイント

高齢者がインプラント周囲炎に特に注意すべき理由はいくつかあります。まず、加齢に伴い免疫力が低下するため、細菌感染に対する抵抗力が弱まる傾向にあります。また、唾液の分泌量が減ることで口腔内の自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすい環境になりがちです。

さらに、糖尿病などの持病がある場合や、様々な薬を服用している場合も、体の治癒能力や免疫機能に影響を与えることがあります。これにより、インプラント周囲の炎症が起きやすく、一度炎症が起こると治りにくくなる可能性があります。

加えて、視力の低下や手指の巧緻性の低下により、歯ブラシや歯間ブラシを使ったインプラント周囲の清掃が難しくなることも少なくありません。インプラントは天然歯と比べて、歯茎とインプラントの境目の構造が細菌の侵入を許しやすい形状であるため、炎症が一度始まると天然歯よりも急速に広がりやすいという特徴もあります。これらの複合的な要因により、高齢者はインプラント周囲炎のリスクが高くなると言えるでしょう。

インプラント治療を成功させるためのポイント

インプラント治療は、歯を失った部分の機能と見た目を回復し、快適な日常生活を取り戻すための優れた選択肢です。しかし、治療が成功したからといって終わりではありません。むしろ、そこからがインプラントを長期間にわたって良好な状態で維持していくための重要なスタート地点となります。年齢に関わらず、インプラントを長持ちさせるためには、日々の丁寧なセルフケアと歯科医院での専門的なプロフェッショナルケアが不可欠です。このセクションでは、インプラントを長く快適に使用し続けるために、特に重要となるポイントについて詳しく解説していきます。

定期メンテナンスの習慣化

インプラント治療を成功に導き、その効果を長く維持するためには、治療後の「定期メンテナンス」が非常に重要な鍵を握ります。インプラントが顎の骨と結合し、被せ物が入って噛めるようになった時が治療のゴールだと考えがちですが、実はそこからが、インプラントを健康な状態で使い続けるための始まりなのです。天然の歯と同様に、あるいはそれ以上に、インプラントは適切なケアと定期的なチェックによって守っていく必要があります。ここでは、その定期メンテナンスの重要性について改めて掘り下げて解説します。

◆3〜6ヶ月ごとのメンテナンスの必要性

インプラントを長持ちさせるために、なぜ「3〜6ヶ月ごと」という比較的短いスパンでの定期メンテナンスが推奨されるのかには、明確な理由があります。この期間ごとに歯科医院を受診することで、歯科医師はインプラントの状態、噛み合わせの変化、そしてインプラント周囲の歯茎の状態を細かくチェックすることができます。ご自身では気づきにくい初期の炎症や問題も、専門家の目で見れば早期に発見できる可能性が高まります。

また、歯科衛生士による専門的なクリーニングは、日々の歯磨きでは取り除ききれないプラーク(歯垢)や歯石を徹底的に除去するために不可欠です。特にインプラント周囲は、構造上、細菌が付着しやすく、歯ブラシの毛先が届きにくい部分もあります。専門的な器具を用いたクリーニングは、これらの汚れを効果的に除去し、インプラント周囲炎などのトラブルを未然に防ぐ上で極めて重要な役割を果たします。

◆ケア不足が引き起こすリスク

定期メンテナンスを怠り、インプラント周囲のケアが不足した場合、最も深刻なリスクとして「インプラント周囲炎」が挙げられます。これは、天然の歯における歯周病と非常によく似た病気で、インプラントを支える歯茎や顎の骨に炎症が起きることで発生します。

初期段階では、歯茎の軽い腫れや出血が見られる程度で、痛みなどの自覚症状がないことが多いため、進行に気づきにくい傾向があります。しかし、進行するとインプラントを支えている顎の骨が溶かされ始め、最終的にはインプラントがグラグラになり、抜け落ちてしまう可能性があります。インプラント周囲炎は、一度発症すると治療が難しく、天然歯の歯周病よりも進行が早いことも特徴です。

インプラントは1本あたり数十万円という高額な治療費用がかかることが一般的です。せっかく投資して手に入れた快適な生活と健康を失わないためにも、インプラント周囲炎のリスクを理解し、継続的なケアと定期メンテナンスを怠らないことが非常に重要となります。

◆長期使用を実現するためのポイント

インプラントを15年、20年、あるいはそれ以上にわたって快適に使い続けるためには、日々のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアの「両輪」が揃っていることが不可欠です。ご自宅での丁寧な歯磨きと、フロスや歯間ブラシを使った歯間の清掃は、インプラント周囲を清潔に保つための基本となります。

しかし、ご自身のケアだけでは限界があります。そこで重要になるのが、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士による定期的なチェックとクリーニングを受けることです。これにより、セルフケアでは除去しきれない細菌の塊や歯石を取り除き、インプラント周囲炎などの初期症状を早期に発見し、対処することが可能になります。

インプラントは一度埋入すると、原則として一生涯使い続けることを目指す治療です。そのためには、治療後の「メンテナンスこそが最も重要である」という認識を持つことが大切です。自己判断でメンテナンスを中断したり、歯科医院から足が遠のいたりすることがないよう、定期的な受診を習慣化し、積極的にご自身のインプラントの健康維持に取り組んでいきましょう。

まとめ

これまでインプラント治療について詳しく解説してきましたが、最も重要な点は、インプラント治療に明確な年齢制限はない、ということです。治療の可否は、年齢そのものよりも、患者様お一人お一人の健康状態や口腔内の状況、そして骨の成長が完了しているかどうかに大きく左右されます。

もし、ご自身の歯の状態やインプラント治療にご興味をお持ちでしたら、まずは信頼できる歯科医院で専門的な診察とカウンセリングを受け、ご自身の状況に最適な治療法について相談してみてください。それが、健康的で豊かな未来への第一歩となるはずです。

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この記事の監修医師プロフィール

川越 亮利 先生

医療法人Saraswati 川越歯科医院 理事長 / 歯科医師 川越 亮利 (Akitoshi Kawagoe)

専門分野:インプラント治療 / 補綴治療(入れ歯・義歯) / 予防歯科

広島大学第2補綴科での臨床研修を経て、海外大学(Indonesia Mahasaraswati University)にてインプラント科の客員講師を務めた経歴を持つ歯科医師。
国内の学会活動に加え、海外での歯科ボランティアや技術指導にも精力的に参加。現地の限られた環境下での治療経験や、学生への指導経験を活かし、難症例にも対応可能な「長持ちするインプラント治療」を探求し続けている。
現在は広島市中区江波にて、地域医療と世界レベルの技術の融合を目指して診療を行う。

【主な所属・資格】
  • Mahasaraswati University 補綴科・インプラント科 元客員講師
  • KISS(Kansai Implant Study Society)所属
  • 広島大学第2補綴科 臨床研修医 修了
  • 月星先生CEセミナー アドバンスコース修了

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