2025.10.2

インプラント

抜歯後のインプラント治療の流れと期間・費用を詳しく解説

抜歯をした後の治療法として、インプラントをお考えの方も多いのではないでしょうか。抜歯後のインプラント治療には、大きく分けて2つの方法があり、それぞれ治療期間や費用が異なります。

この記事では、抜歯後のインプラント治療について、治療方法の違いから期間、費用まで詳しく解説します。最適な治療法の選択にお役立てください。

抜歯後のインプラント治療 2つの方法

抜歯後のインプラント治療には、抜歯のタイミングによって抜歯即時インプラント抜歯待時インプラントの2つの方法があります。それぞれにメリットがあり、お口の状態や症例によって選択されます。

抜歯即時インプラントの概要とメリット

抜歯即時インプラントとは、歯を抜いたその日にインプラントを埋入する治療法です。従来のように抜歯後の治癒を待つ必要がないため、治療期間を大幅に短縮できます。

主なメリット

治療期間の短縮が最大のメリットです。通常のインプラント治療の場合10ヶ月ほどかかるのに対し、抜歯即時埋入の場合は4ヶ月程度で治療が完了するケースが少なくありません。最短では2 ~3ヶ月ほどで被せ物まで完了できるケースもあります。

外科手術の回数が少ないことも大きなメリットです。抜歯とインプラント埋入を同時に行うため、手術は1回で済み、患者様の身体的負担を軽減できます。

骨や歯茎の変化を最小限に抑える効果もあります。抜歯後は自然と骨が吸収され、歯茎も痩せていきます。そうなる前にインプラントを入れることで、自然な歯茎のラインを保ちやすく、前歯など審美性が求められる部位でも自然な見た目に仕上がります。

痛みや腫れの軽減も期待できます。治療後の腫れや痛みも、従来より抑えられるケースが多いです。これは外科処置の回数が少ないことによるものです。

◆適応条件

抜歯即時インプラントを行うには、いくつかの条件があります。

  • 十分な骨の量と質がある
  • 歯周病などの感染がない
  • インプラントと骨が結合する可能性が高い
  • 抜歯窩が適切なサイズである

抜歯即時埋入は、歯や歯ぐき、あごの骨の状態などが良好でなければ受けられない治療といえます。

抜歯待時インプラントの概要とメリット

抜歯待時インプラントは、抜歯後に傷口の治癒を待ってからインプラントを埋入する従来からの治療法です。抜歯後3〜4ヶ月程度の期間をおきます。

主なメリット

適応範囲が広いことが最大のメリットです。感染がある場合や骨の状態が不十分な場合でも、治癒期間中に改善を図ることができます。

成功率が高いのも特徴です。抜歯部位が完全に治癒してからインプラントを埋入するため、感染リスクが低く、長期的な安定性が期待できます。

治療計画を立てやすいという利点もあります。治癒期間中にCT撮影などの精密検査を行い、最適な治療計画を立てることができます。

骨造成との併用も可能です。骨の量が不足している場合は、治癒期間中に骨造成を行うことができます。

◆適応症例

抜歯待時インプラントは以下のような場合に選択されます。

  • 歯周病や根尖病巣などの感染がある
  • 骨の量や質が不十分
  • 抜歯窩が大きすぎる
  • より確実な結果を求める場合

抜歯後インプラント治療の流れと期間

治療期間は選択する方法によって大きく異なります。それぞれの詳しい流れと期間を見ていきましょう。

抜歯即時インプラントの治療期間

◆治療の流れ

1.検査・診断(1~2週間)
CT撮影や口腔内検査を行い、抜歯即時インプラントが可能かを判断します。

2.抜歯・インプラント埋入手術(1日)
麻酔が効いている間に抜歯とインプラント埋入を同時に行うため、身体的負担を軽減できる治療法です。

3.治癒期間(2~6ヶ月)
インプラントと骨の結合を待ちます。上顎で約6ヶ月、下顎で約3ヶ月が目安です。

4.上部構造装着(1~2週間)
型取りを行い、最終的な人工歯を装着します。

◆総治療期間

抜歯即時埋入:3〜6ヶ月

骨の状態が良好で、最新のインプラントシステムを使用した場合、治療期間は最短で3カ月程度となることもあります。

抜歯待時インプラントの治療期間

◆治療の流れ

1.検査・診断(1~2週間)
治療計画を立て、抜歯の準備をします。

2.抜歯(1日)
問題のある歯を抜歯します。

3.治癒期間(2~6ヶ月)
抜歯からインプラント手術まで2ヶ月ほどの安静期間が必要となります。骨の状態によってはより長期間必要な場合もあります。

4.インプラント埋入手術(1日)
治癒した部位にインプラントを埋入します。

5.骨結合期間(3~6ヶ月)
インプラント手術から人工歯を被せるまでの期間は、4〜7ヶ月ほどになります。

6.上部構造装着(1~2週間)
最終的な人工歯を装着します。

◆総治療期間

抜歯待時埋入:4〜12ヶ月

上あごで約12か月、下あごで6か月程度が必要になります。骨造成が必要な場合は、さらに3~6ヶ月延長される場合があります。

インプラント治療の費用相場と内訳

インプラント治療は保険適用外の自由診療のため、費用は歯科医院によって異なります。

抜歯即時インプラントの費用

1本あたり40~50万円程度が相場です。抜歯とインプラント埋入を同時に行うため、追加費用として2~7万円程度かかる場合があります。

骨造成が必要な場合は、さらに5~25万円の追加費用が発生することがあります。

抜歯待時インプラントの費用

1本あたり30~50万円程度が相場です。

治療費の内訳は次の通りです。

  • 検査・診断:2~6万円
  • 手術費用:15~30万円
  • 材料費(インプラント体・人工歯など):20~35万円

医療費控除について

インプラント治療は医療費控除の対象です。年間の医療費が10万円を超えた場合、確定申告により税金の還付を受けられます。

例えば40万円のインプラント治療を受けた場合、年収400万円の方であれば約6万円の還付が見込めます。実質的な治療費負担を軽減できるため、治療を検討される際は医療費控除も考慮されることをおすすめします。

まとめ

抜歯後のインプラント治療には、抜歯即時インプラント抜歯待時インプラントの2つの選択肢があります。

まずは信頼できる歯科医院で詳しい検査を受け、ご自身に最適な治療法について相談されることをおすすめします。適切な治療選択により、快適で長期的に安定したインプラント治療を受けることができるでしょう。

広島でインプラントをご検討中の患者様へ
~技術と実績で選ぶ、納得の治療を~

インプラント治療は手術をして終わりではありません。「噛み合わせ」の専門的な設計が、その後の寿命や快適さを大きく左右します。
川越歯科医院では、海外大学でインプラント指導経験を持つ歯科医師が、補綴(ほてつ)専門家の視点から、長期的な健康を見据えた治療計画をご提案します。
治療への不安や疑問をお持ちの方は、ぜひ当院の治療方針をご覧ください。

この記事の監修医師プロフィール

川越 亮利 先生

医療法人Saraswati 川越歯科医院 理事長 / 歯科医師 川越 亮利 (Akitoshi Kawagoe)

専門分野:インプラント治療 / 補綴治療(入れ歯・義歯) / 予防歯科

広島大学第2補綴科での臨床研修を経て、海外大学(Indonesia Mahasaraswati University)にてインプラント科の客員講師を務めた経歴を持つ歯科医師。
国内の学会活動に加え、海外での歯科ボランティアや技術指導にも精力的に参加。現地の限られた環境下での治療経験や、学生への指導経験を活かし、難症例にも対応可能な「長持ちするインプラント治療」を探求し続けている。
現在は広島市中区江波にて、地域医療と世界レベルの技術の融合を目指して診療を行う。

【主な所属・資格】
  • Mahasaraswati University 補綴科・インプラント科 元客員講師
  • KISS(Kansai Implant Study Society)所属
  • 広島大学第2補綴科 臨床研修医 修了
  • 月星先生CEセミナー アドバンスコース修了

ご予約・お問い合わせ

【受付時間】9:00-11:30 / 14:00-18:30
※(火曜)15:30まで、(土曜)16:30まで

休診日日曜、祝日